会社概要と“特徴”
弊社の定期報告業務について
弊社は、建築士事務所の中でも、特に定期調査・定期検査業務に力を入れている事務所です。早くから定期報告制度の重要性を認識し、定期報告専門の事務所として業務に取り組んでいます。
定期調査(検査)報告に対する思い
私たちが定期報告業務に力を入れているのには理由があります。
それは15年程前、築30年ほどのテナントビルの定期調査と改修工事に関わった時のこと・・・
『建物を大切に使っていただきたい。』
建築にかかわる人間として率直にそう感じました。その後も様々な物件の定期調査や設備検査にかかわるにつけ思う時があります。
そのテナントビルでは、定期的なメンテナンスをされないまま、屋上の防水は切れ、退去したテナントの荷物がそのままのような状態でした。築35年以上は経過しているものの、適切にメンテナンスを行っていれば今でも空室なく賃料がとれるほどの立地条件でした。
あまりにももったいない。躯体部分にも水が浸入し、天井や壁には漏水跡がたくさん見られひどい状態でした。今からすべて改修するには、適切なメンテナンスをしていた場合に比べ、何倍もの費用がかかってしまいます。さらに利用者や管理者が、法的に必要な窓を塞いでしまっていたり、防火区画や避難経路を無視して間仕切りを勝手に作ったりということも行われていました。
収益性や利便性を考えてのことだと思いますが、火災や地震などの災害時には人命に関わる問題にもなり得ます。
所有・管理する建物において事故が起きた場合には、管理者責任が問われます。福岡市や広島県福山市で起きた火災死亡事故では、厳しく責任が追求されました。防火設備の不適切な管理、違法な増改築は、事故の被害を拡大する大きな原因となります。
生涯コスト(ライフサイクルコスト)と言われる建物が竣工し、利用され、最終的に解体されるまでにかかるコストにおいて、建設費用など初期にかかるイニシャルコストはなんと全体の2~3割と言われています。
つまり残りの7~8割が維持管理のランニングコストという事になります。
維持管理・メンテナンス次第で、大きく建物にかかる費用が増減してしまうことがわかります。
確かに定期報告や消防点検などは、費用のかかる面倒なことと感じられるかもしれません。しかし、昨今の建物事故等をみますと、このような法定点検で建物の状態を把握し、50年60年という長期間に渡り、資産価値を維持し、安全を確保していく上で重要な要素であると捉え直すことが求められているのかもしれません。
私たちは、この定期報告業務を通して、所有者様・管理者様の
1.『長期的な収益を守ること』
2.『安全性確保』
に役立てて頂くため、重要な業務として力を入れています。
役所から通知が来るので、ただ単に実施するだけでなく、日常点検で目の届かない所や、プロの視点で見て気になる点、法改正により対応が必要な点など、お知らせさせていただいています。
建物の適切な管理のサポート役として、この定期報告制度をご活用いただき、所有者様・管理者様のお役に立てればと思っています。
弊社の定期調査・検査の“特徴”
事前打合せの実施
ご依頼いただきましたら、まず事前打合せをさせていただきます。
建物の状況をお聞きし、図面等の関係書類をお預かりさせて頂き、建物の予備知識をしっかり入れた状態で現場の調査にあたります。効率よく正確に調査を行うことができるだけでなく、事前に調査当日の調査手順、施錠箇所の解錠についてなど、打ち合わせさせて頂きますので、オーナー様や管理者様に余計な手間は取らせません。(※初回の場合は、確認申請や図面資料等のご準備をお願いします。)
丁寧・的確な現場調査(検査)
弊社では現場調査当日、経験豊富な一級建築士をはじめ調査資格者が調査・検査を行います。
「ただ報告書を提出しておけばいい」というスタンスではなく、せっかく調査・検査を実施するからには建物の維持管理に役立つ調査結果や情報をお伝えしたいと思っています。見落としや、調査に偏りがないように経験豊富な調査者が必ず調査にあたります。
分かりやすい書類作り
定期報告が終了した後、調査結果をもとに維持管理に役立てる必要があります。
その時に、非常に分かりにくい報告書類では困ります。
管理者様や関係業者様が見ても、分かりやすく問題点がすぐに分かるようにしておかないとメンテナンスに活かせません。弊社では常に分かりやすい書類作成を意識しております。
添付写真や添付図面に関しましても、問題個所がわかりやすいように各所工夫して作成しております。
報告書提出前の打合せ実施
現地調査が終わり、報告書類が出来上がってきた段階で、打合せをさせて頂きます。
指摘項目の説明や、改善方法について、またその他調査結果などの具体的な内容をご説明させていただきます。
報告書に、所有者・管理者様のご印鑑の押印いただきます。
ご不明な点や、建築の法規に関することなどお気軽にご相談ください。
保管・管理しやすい書類
定期報告は、特定建築物の調査が3年に1回(特定行政庁により2年に1回や毎年)、建築設備・防火設備の検査が毎年と、継続的に実施するものです。ですから、前回の報告書の管理は、次回の調査を効率的に行うためにも、また建物の調査履歴としても非常に重要な書類です。
しかし、建物の所有者が変わったり、管理会社が変わったりした際に書類を紛失してしまうことも多く、また、そもそもちゃんとした控え書類を調査者からもらっていない場合など、過去にどのような指摘があったのか分からない建物も少なくありません。
そのため弊社では書類を返却する際に、管理・保管がしやすいように整理し、ファイルに綴じてお返ししています。このファイルを見れば、その年度の定期報告について一連の書類がまとまっていますので、内容を把握することができます。
些細なことと思われるかもしれませんが、長年やってきたからこそ書類管理の重要性、保管・管理のしやすさを大切にしています。それによって管理会社様や所有者様の余計な手間も省くことができます。
控え書類の保管義務はありませんが、直近の報告書類だけでも必ず保管していただければと思います。
※弊社で定期報告をされた方の感想はこちら → お客様の声
会社概要
会社名 | 有限会社 アーキコスモ |
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代表者 | 代表取締役 尾崎 泰之 |
事業内容 | ・建築基準法第12条 定期報告業務 (特定建築物の定期調査、建築設備の定期検査、防火設備の定期検査) ・定期報告に伴う改修工事 ・定期報告専門サイト「定期報告.info」の運営 |
所在地 | 〒541-0052 大阪市中央区安土町1-6-22 904号室 アクセスマップ |
電話番号 | 06-6265-6181 |
FAX | 06-6265-6182 |
URL | https://www.teikihoukoku.info/ |
E-mail | support☆teikihoukoku.info ※☆→@に変えて送信下さい。 |
設 立 | 平成14年 9月 |
登録免許 | 一級建築士事務所 大阪府知事登録(ホ)第19809号
管理建築士 尾崎 泰之 |
実務講習会 | ■一般財団法人大阪建築防災センター 実務講習会受講修了者 登録事業所
→大阪府『令和元年度 定期報告実務講習会 受講者リスト』 |